YukiSano

ドロステのはてで僕らのYukiSanoのレビュー・感想・評価

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)
4.3
もの凄いアイディアのタイムトラベルもの。2分後の未来を覗けるモニターの存在だけで、ここまで面白いとは。

ヨーロッパ企画なので全編演劇風なのだが、1カットものでノーカット70分で魅せきったので満足。時空間ものを1シーン1カットで撮るということはSF的には存在そのものが哲学的考察になるので大好き。

よくこんなややこしい話を1カットで撮れたな、と感心してたらメイキング映像見てiPhone撮影だったのね、と納得。舞台では切れ目がないという当たり前のことも映像にすることで、とってもSF的に。

予想どおり、というより予告どおり、な展開が、痒い所に手が届いている感じで心地よい。カメラを止めるな!の後発として大正解だと思う。

演技が舞台そのまますぎてクサいということとモニターを繋ぐ線が長すぎる以外は文句無し。

とにかく、凄いアイディア。
そこだけならクリストファー・ノーランを超えたと思う。
YukiSano

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