MORIKO

ドロステのはてで僕らのMORIKOのレビュー・感想・評価

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)
5.0
原案.脚本が上田誠の時間SFもの⁉︎
そんなの面白いに決まってるじゃないか‼︎

サマータイムマシン・ブルースの大ファンである自分にとって絶対に見逃せなかった今作。上映終了間際に映画館で観れて本当に良かった。

絵の中の人物が持った絵の中にまたその人物がいて、またその人物が持った絵に… というように無限に続いていく"ドロステ効果"(いわゆる"合わせ鏡"をした時に起こる効果)を活かしたタイムトリップにしてやられた!

ちょっとした悪ノリがどんどん大事になっていく"すこしふしぎ"な展開や、ちょっとしたアイテムや出来事がラストに収束していくカタルシスはまさに上田誠の真骨頂!

壮大な設定で描かれる小規模コント的やり取りには思わずニヤニヤ。来るとわかっててもゼブラダンゴムシのくだりには笑ってしまう。

説明的なセリフが多いものの、作中の登場人物と一緒にタイムトリップを追体験しているような気分になれることで冗長に感じさせてないテクニックも見事。

上田誠作品ではお馴染みのキャストの登場
も嬉しい。

70分という短尺に凝縮された旨味をこれでもか!と味わえる、理屈抜きで 楽しい!!!面白い!!!大好き!!! と思える傑作!!
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