真世紀

キングダム2~首領になった男~の真世紀のレビュー・感想・評価

3.4
前作から6年後。冒頭、前作の遺恨で撃たれる島津組の若頭・桜木鉄男(本宮泰風)だったが、相手が前作の抗争相手で追い込み済みの森田組の元組長の息子、今は堅気(シャブ中だけど)ということもあり、見逃すことにするがそこから波紋が生じていく。

桜木の舎弟である虎牙一家総長・梶英俊(小沢仁志)がそんな温情判定を許すはずなく、報復に邁進。元組長が所属していた松野会に強硬な姿勢で臨み、今は堅気だろうが構わず、息子の身柄をさらい、生きたまま解体。

松野会のトップ(GDX aka SHU)ははなからびびり、ミナミで勢力を誇る極道界の重鎮・三輪組長(本郷直樹、2021年逝去されたそう)の仲裁を求めるが。

「桜木に手を出した者がどうなるかを見せしめる」と、小沢仁志がモンスター舎弟ぶりを発揮(爆)。かたや、筋を重んじて島津組舎弟頭(小沢和義)から「桜木よ、お前なんでいつもそない冷静にしておれんのや」と言われる本宮泰風とは対照的(「日本統一」シリーズも踏まえるとさらに味わい深い)。そして、桜木の兄弟分・金森健市(山口祥行)は今作はずっと刑務所の中なのであったが、こちらも服役中に兄弟分に対してこじらせた「日本統一」での役所を踏まえると、同様になるのか、先が気になるところ。
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