サイレントからトーキーへ。
防音スタジオから野外ロケへ。
モノラルからステレオへ。
そしてアナログからデジタル(CG)へ。
音響の歴史を振り返ることは映画の歴史を学ぶことでもある。
近年の映画の長いスタッフロールを見ても感じることだが、映画の裏側にはそれを支えるたくさんの技術者がいるのだ。
この映画では音響関係に焦点をあてているが、知られざる制作秘話やサウンドプロダクトの様子は興味深く、とても楽しめた。
いろいろな映画のシーンが出てきて、昔映画館で『ジュラシック・パーク』『トイ・ストーリー』『リバー・ランズ・スルー・イット』を観た時の興奮と感動が甦った。
これはぜひ映画館の音響で観てほしい映画。
バーブラ・ストライサンドの映画音響への貢献ぶりとかハンス・ジマーが意外と若いと思ったり、デヴィッド・リンチの初期のキレキレっぷりは怖かったな...とか。
(はやく新作撮ってください。お願いします。)