きりん

運命じゃない人のきりんのレビュー・感想・評価

運命じゃない人(2004年製作の映画)
4.0
彼女に振られて傷心の宮田武(中村靖日)。
親友で私立探偵の神田勇介(山中聡)。
ヤクザの組長 浅井志信(山下規介)。

同じ時間軸を3人それぞれの視点で描くことで真相が徐々にわかって行く手法の群像劇。不器用で優しい宮田のちょっとした恋の裏で様々な事が起こってたって話✨おぉ〜そうやったんやが続くのでちっとも飽きない。

他にも婚約者に裏切られ行くあてもない所を神田にナンパされ出会うこととなる桑田真紀(霧島れいか)。
宮田の元彼女 倉田あゆみ(板谷由夏)。実は○○師。


この5人が面白いように絡み合いドラマを作っていくのが秀逸‼️
次々と伏線が回収されていく様子はめちゃくちゃ面白くて、まるでパズルのピースをはめ込み完成させていくよう。また裏の様子が笑いを誘う🤣

5人の中でもヤクザの組長だけが異質で浮いているが、一番の重要人物。彼のある物が色んなところで人間の欲望を揺さぶることになるのだ。そしてこのキャラがなんとも言えない飄々とした人物でかなり好きだった。

最後はちょっと悲しくもあり切なくもあり人生勉強でもあり。携帯電話が物語に一役買ってるのも面白い✨
きりん

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