magnolia

カサブランカのmagnoliaのレビュー・感想・評価

カサブランカ(1942年製作の映画)
5.0
いやーーー、いいなぁ、しか言いようがないなぁ、映画を堪能するってこういうことやなぁ

ド・ストレートな殺し文句をサラッと山ほどたたみかけるハンフリーボガートさんに気絶しそうなほど痺れた、あの独特の渋い声がまたなぁ…
頬の寄せ方、手の握り方、瞳を覗く表情…彼女への細かい仕草までに溢れる愛情、からの、あの手紙の捨て方、苦悩もヒリヒリと伝わってくる

リックが本音で話すのは彼女だけ、でも普段の皮肉な物言いの奥に隠した真意を、ピアニストも警察署長も恋敵でさえ正確に読み取る…隅々まで男のダンディズム全開
最後、彼女に告げる万感の想い、彼の美学でラッピングした恋敵へのはなむけ、双方に胸が締め付けられる、そして捨て身のリックに寄せる署長の熱い友情、切なく優しく響く音楽…作品自体があり得ないほど粋でクラクラする

[ That's so long ago, I don't remember ... I never make plans that for ahead ]
[ Here is looking at you, kid ]
[ We will always have Paris ... we got back it last night ]

紹介してくれた方に百万回のお礼を

***2nd 21.8.2020
ついに映画館で観賞!タイミングのせつなさに変わらず胸を打たれる『as time goes by』
いくつか記憶のシーンがなかったような…?
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