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イサドラの子どもたちのskipのレビュー・感想・評価

イサドラの子どもたち(2019年製作の映画)
5.0
ダミアン・マニヴェル。観察、即興性、フィクション、身体性みたいな固有の映画を期待して。決して品質や映画感動としてではなかったのだが。
今作、事故る。作家の癖(定義なし)が隅々まで作家の踊りというジャンルへの興味とマッチしていて(推測)、映画に昇華されているのでは。とある女性を経て、というつくりは芸術的かつ人間的。なんという気品高く美しい映画であったろうか。
勿論、手だったり色だったりフィクションだったりと作家性にアンテナが反応こそすれど、この物悲しくも高まってしまうのは映画そのものにあてられているからだろう。
子をなくす親という過去がゆらゆらと揺らめき、現代の閑静な空間と季節に見え隠れするなんて、所謂マスターピースみたいなものだと思うし、普遍性に泣き、動きや踊りにも思いを馳せ、考えを巡らせるなど、終わった後の余韻まで、幸せとしか言いようがないのではなかろうか。私にとっては。
テーマを変えずにもう一本みたいなあ。
P.S.ちなみに所作(ダンス、手、どのワードが正解かは自信なし)から想起っていう感覚が面白い、私の感覚だと映画だけに、映画やフィルム、歴史や建築、記憶とかたくさん体験はあるけれど。知らないだけかも。すいません。
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