yasukotta

僕の好きな女の子のyasukottaのレビュー・感想・評価

僕の好きな女の子(2019年製作の映画)
3.3
過去の恋愛を美化してしまう男の人側の目線で徹底してセンチメンタルに描かれているのは、あえてなのかな。又吉直樹さんの原作はやはり良い。
少し冷たい初秋の空気感、黄色っぽい陽の光が、センチメンタルを助長する。胸の奥がツンとなるような恋愛。

でも、女の人はどこかで分かってる。自分のことが好きな人と一緒に居て振り回しても離れない、その居心地の良さ、自分の狡さを分かってて一緒に居る。
だから自分の彼の「お前さぁ…」に涙したんだよね。自分のずるさ、どこかで分かってたから。それを好きな人に指摘されたから。
そういうずるさも彼女の魅力。

割と多くの女の人がこういう時期を過ごしたことがある気がするので、とてもリアルな物語だなぁと思った。
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