僕の好きな女の子の作品情報・感想・評価

上映館(6館)

「僕の好きな女の子」に投稿された感想・評価

ropi

ropiの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

靴を交換されて嬉しそうなのとか趣味が共有できず距離を感じてたり、美帆の彼氏に「あいつのことお願いします」とか言っちゃったり加藤の実直さがとことん切ない。「いい人」がこんなに嫌味に聞こえるなんて。
男女の友情はあり得ると思ってるけど加藤と美帆をみてるとだんだん残酷に思えてきてやっぱ成立しないのかなと思ったり。美帆が加藤と純粋に仲良くしたい気持ちも和田に(ドラマ上の女性として)「調子のいい女」と一蹴されてしまうのも分からなくはない、、「愛がなんだ」に引き続き、この作品でも「恋・友情・愛」について延々語り合えそう。

役者さんの自然体な演技と又吉先生の紡ぎ出す不器用で真っ直ぐな台詞が見事にマッチ。冒頭とエンディングの繋がりにふわっと温かな感動に包まれました。

※オンライン試写にて。ありがとうございます。
未島夏

未島夏の感想・評価

4.2
※Filmarksオンライン試写会にて鑑賞



劇場に通うほど映画を観始めて5年目になる今年、ようやくスクリーンに「自分」を見つけた。

そんな感覚を初めて本気で感じて嬉しいけど、正直おぞましい気持ちの方が強い。

主人公を見透かす登場人物たちの眼差しや言葉の全てが、そのまま自分に突き刺さる。
解釈している余裕もない。

自分は主人公ほど告白に臆する事は無かったし、脚本執筆に対する思想もあそこまでフワフワしていない(自分も脚本家志望)けど、本質的に自分は主人公と同じだ。



ほんとに、思う所がたくさんあった。

まず、タイプの違う友人に合わせながら関係を続ける抑圧。

会話抜きでも、友人と並んでいるのを見れば主人公が無理しているのがすぐに分かる。

自分の本当の気持ちを伝える努力はきっとこれまでにしてきたんだと思う、主人公も。

でも周囲はとことん無理解で、仕方なく一緒にいて楽しい人間と自分を抑えながら友人関係を続ける。
そうでないと本当に友達のいない人になるし、それは寂しいから嫌で。

全然嫌いではないけど何も理解してくれない人と何年も付き合うのは、束の間は楽しくても、やっぱり辛い。

きっと主人公は、自分と同じで「ちょうどいい人」に出会えなかったんだと思う。
理解と対立を「ちょうどよく」し合える、信頼の出来る人。
簡単に言えばフィーリング。

でも、主人公はまだ全然マシ。
自分の周りには、あんな風に我慢している事に気付いて気遣ってくれる友人すらいないし、真っ直ぐに自分の弱い所にまで踏み込んで来て、好意を寄せてくれる都合の良い女性もいない。
この先も「ちょうどいい人」に出会えなかったら、どうなるだろう。



それから、ヒロインと一緒に個展を開いていた女性。
ああいう突き放される様な雰囲気のある女性と対峙すると、激しい自己嫌悪に陥る。

欠点を全て見透かされ、失望されている様に感じる、あの冷淡さ。
地に足のついた、よく出来た人間特有の冷たさ。

嫌いとは全然違って、とにかく辛い。

あなたの過ごす時間に関わってしまって申し訳ないとすら考え始めたら、いよいよ気持ち悪い。

でもこういう人が投げ掛ける真理に近い言葉を無視したら、本当に駄目な人間になる。
だから逃げられない。
そしてこの感覚すら、相手からすれば嫌悪の対象。

いつかこういう「ちゃんとした人」にも自信を持って向き合える人間になりたい。ならなきゃいけない。

……劇中では登場時間の少ない人物だけど、本当に見ていて辛かった。



あと、缶ジュースやケーキを選んで上手く渡せない所。
気遣いが裏目に出て空回りする所。
そして、相手との関係を壊さないために自分の首を絞めながら笑ってみせる所。

主人公の過去はこの映画では描かれていないけど、きっと自分の感覚が相手と合わなかったり、気持ちが上手く伝わらなかった経験が過去に多すぎて、つい臆病になってしまうんだと思う。

そう感じる様な行動が、主人公にはたくさんあった。
きっとそう。



ここまで書いてみて分かったけど、この映画は主人公が周囲の「無理解」と不器用ながらに闘う、その一部始終を描いたものなんだと思う。

結果、一定の理解をしてくれる女性は現れた。
けど、本当に掴みたかった何かには、最後まで見放された。

ラスト、公園のベンチで黄昏る主人公の背中をイメージして、ヒロインへの実らぬ想いだけでは説明のつかない、声にも涙にもならない慟哭を感じた。

想いを遂げられぬまま闘い抜いた主人公を、自分が誰よりも肯定して、精一杯讃えたい。
kashi

kashiの感想・評価

5.0
奈緒さんがきっかけでこの映画を知り、オンライン鑑賞会で視聴できてとても嬉しいです。

かたや友達、かたや恋人。その間で揺れる3人の距離感が絶妙でした。
妙に現実味があって、非キラキラの意味が分かった気がします。
切なくて、気持ちがぎゅっとしましたがなぜかそれすら心地よく、、そんな映画でした。

そして奈緒さんの"僕の好きな女の子"っぷりがすばらしく、主人公を悪気なく振り回していくのが可愛かったです。
A

Aの感想・評価

4.8
雰囲気がリアルでとても切ない。
何気ないことで笑い合ってるシーンの裏に隠された思いを考えるととても胸に刺さる気持ちになる。
キャスティングが最高。自信を持ってオススメできる作品。
filmarksさんのオンライン試写会にて。

又吉さん原作の「僕の好きな女の子」
共感できる部分もあり、
心が苦しくなる場面もあり、
リアルな感じが心に刺さりました。

本当は恋人として彼女の傍にいたいけど
この関係が壊れてしまうくらいならと、
一歩を踏み出す勇気と今の関係を失いたくない思いが葛藤し、
いつも傍で優しく微笑む主人公・加藤。

第三者から見ると、都合良く振り回されているように見えるけど
当人はその関係性が十分幸せで
何が一番、その人にとって幸せなのかは、人それぞれで、
仲間との恋愛の価値観を語り合うシーンでは、どの意見もわかるなと思いましたし、
"こういう関係性もありだよね?"と認めてほしい思いが強く伝わってきました。

恋愛に正解などなく、結局は自分自身の選択になりますが、
最後の結末に、リアルが見えました。

渡辺大知さん演じる加藤の
好きな女の子を見る目がとても優しく愛おしい。

どう感じるかはその人次第。
人それぞれの経験や観るタイミングによって感じ方が変わる作品だと思いますので、また観たいなと思いました。


全体的に好きな雰囲気でした。
filmarksさん、ありがとうございます𓃩𓄨

#filmarksオンライン試写会
#僕の好きな女の子
あやめ

あやめの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

渡辺大知が最高。
他人に言葉で簡単に何かの枠にはめてほしくないのすごい分かるなあ。
でも冷静にというか客観的に見たらただの逃げなのかなあ、でも今のままが最上って感じてるんだよねー。
失くして気付くんだよねー。

愛がなんだの逆って言ってる人もいたけど、愛がなんだより全然好きだしまたこれは違うと思う。
こへ

こへの感想・評価

4.2
又吉の書く作品の雰囲気と、あのリアルな感じめっちゃ好きやった〜

加藤が辛すぎるなあってなるねんけど、加藤にも非はあるわけで、現状維持を肯定して逃げてるし、美帆の前ではわざとらしいくらい「友達」に徹しようとしてて、そりゃアカンわってなった。まあそうなる気持ち分からんくもないけど!!(笑)
でも加藤が行動してたら未来は変わったんやない??

けど個人的には美帆の方がズルいわってなった。あんなん好意に絶対気づいてるし気づいた上で絶妙に加藤に牽制かけてる気もした。ほんまに気づいてなかったらなかったでそれもあれやけど(笑)でも悪い人やないのもめっちゃ分かる。

「僕が見たことのない君の顔を誰かが見ている」これやばいな。

最後のシーンは幸せともとれるけどそれ以上に現実的で生々しくて胸がつっかえた。

あと2人の出会い含め過去の回想がなくて逆に想像膨らませれてよかた!
あかり

あかりの感想・評価

3.9
やっぱり私は、こういう半径2m映画が好きだと思った。
結構いろいろな事が曖昧に描かれているように感じたのだけれど、「僕」が彼女を好きなことだけは誰が見ても明確だった。
それが辛くて寂しくて、だけどとっても愛おしかった。
全身で恋をしているのが素敵だった。

クスッと笑えるシーンもあって、良かったです。好きな映画でした。

このレビューはネタバレを含みます

オンライン試写会にて。

タイトル通り、"僕の好きな女の子"のお話。
又吉さん原作の劇場にどハマりしてしまったのでこちらも。

美帆は一言で言ってしまうと小悪魔なんだけど、悪魔的、ではなくて‥ふわふわと明るくて自由奔放、無自覚を装った自覚タイプ。

加藤の靴を履いて帰って「また今度」(返すね)って口パクするシーンとか、美穂を特徴付けるシーンでしたよね〜。

一方加藤は買っておいたジュースも渡せない、「別れた」と言われて「そうなんだ」しか言えない、好きだけど踏み出せない。
そんなやり取りがすごくリアルでした。

冒頭のLINEとか、居酒屋での2人の会話シーンとか、言葉の選び方がとてもよかったです。
(これが又吉さんらしさなのだろうか)
ジ

ジの感想・評価

5.0
個人的にはジャルジャルが好きなので、すごく嬉しかったです。
作品としては、人間味があって好きでした。内容が深すぎて理解するのが少し時間がかかってしまったので、もう一度観たいなと思いました。
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