さくら

僕の好きな女の子のさくらのネタバレレビュー・内容・結末

僕の好きな女の子(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

〈オンライン試写会にて鑑賞〉
買ってあげたジュースやケーキ渡せないほどでは無いけれど、かっちゃんの気持ちがすごく分かる。何でも恋愛に持ち込むんじゃなくて、友達以上恋人未満というか、言葉では言い表せない、周りには理解してもらえない、2人だけの関係性、2人だけの空気っていうのはすごく共感できるし、もっと知りたい、一緒にいたい、でもこの距離感、関係性は壊したく無い、っていう気持ち、すごく分かるからぐさぐさ刺さった。
でも自分が当事者じゃなくて、友達が同じ状況になってたら、きっと私もかっちゃんの友達みたいに、「恋愛に持ち込めばいいのに」って言ってしまう。だから、出演者全員の気持ちにすごく共感できて、苦しかった。
渡辺くんの醸し出す雰囲気がかっちゃんそのものだし、奈緒ちゃんも、きっとドラマの中の女の子の演技では、小悪魔な女の子に見てたんだろうけど、奈緒ちゃんは全くそんなことなくて、とても純粋な子なんだろうなと疑うことなく見れた。その純粋さを出せているのはすごいと思う。あと、太賀の演技も良かった。信頼と疑念の間を探り探り歩いて彷徨っている感じが伝わってきて、すごくリアルだなあと思った。

あと、なんと言っても画がきれい!!遊園地のシーンとか、フィルムで撮ったような感じになってて、奈緒ちゃんの写真展の写真の感じとリンクして素敵だった。


「僕の好きな人は 永遠に僕を好きにならない」
理解も共感もできるけど、だからこそ考えさせられる台詞だと思った。

今時の若い人たちの恋愛を上手く描いていて、等身大だと思った。数年後、もう少しいろんな経験をした時に、もう一度見返してみたいと思った。
さくら

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