るい

461個のおべんとうのるいのレビュー・感想・評価

461個のおべんとう(2020年製作の映画)
4.0
奥さんと別れて、息子と2人暮らしとなったミュージシャンの男が、多感な時期だったり一度高校受験の失敗を乗り越えてなんとか進学した息子の為に約束した、毎日お弁当を作る、それだけの話。
ぎこちないながらも関係性の良い父子、イノッチがすごいハマり役だった。
息子は3年間休まず通う、父は必ず毎日お弁当を作る、その約束だけで展開する話だけど、本当にそれ以上のことがないんだよな、むしろそれだけでいい映画だった
疲れても、飲んだくれても毎日お弁当を作り続ける父、時には献立に悩んだりと父の視点、それを食べる息子の視点、思春期ならではの対立(息子の反抗期か)というかそういうのもありつつ、なのに、何気にその弁当を楽しみにしてる息子、その弁当がキッカケでクラスのみんなと打ち解けて友達ができたり、そして恋して、体型気にしてからのダイエットメニューとか、一浪してるから友達とは一つ違いでの考え方の違い、その中での今度の進路とかは失敗できない焦りや迷いでの息苦しさで友達とケンカとか、そういう展開もあるのかって、お弁当作るだけだけど、1年通して実は小さい展開がちょこちょこあったりして、それらに対して不器用ながらにさりげなーくアドバイスやお弁当を通して力を貸してる父っていうのも本当に良かった。
また、脇を固める人達が良かったな、父のバンドメンバーのやついさんとKREVAさん、お母さんの映美くららさん、息子の友達の森七菜ちゃんや先輩の工藤ちゃん、父のお姉さんの坂井真紀さんに父のお母さんの倍賞さん。みんな良かった
お弁当を作るだけの話、でもその中に色んな意味もあった、めっちゃいい映画でした👍
るい

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