富樫鉄火

ピサの約束の富樫鉄火のレビュー・感想・評価

ピサの約束(2019年製作の映画)
2.5
#76 EUフィルムデイズ@フィルセン
移民大国オランダの、アムステルダムに暮らすモロッコ移民若者の青春記。
トランペットの名手との設定で、一流音楽院に合格、しかも特待生でNYに留学することになるのだが、それにしては、マリファナやったり、怪しげなクラブに出入りし、発作的暴力を発揮、優柔不断だし、あまりまともな人物に見えない。
それどころか、音楽に才能があることをうかがわせるシーンが、ほとんどない。
そもそも、入学試験の実技審査シーン、曲目もどうかと思うし、最初の一音で「こりゃ失格だな」と思わせるひどさなのに、見事合格する設定からして、どうも納得がいかない。
よって、この種の青春ドラマ特有の爽快感や感動は皆無。
ラストの4人乱交シーンに至っては、いったい、なにを言いたいのか呆気にとられた。
IMDBで6.6点もついている理由も、よくわからない。
この特集上映は、毎年通っているが、ひさびさ、なんだかモヤモヤしたまま会場を出た。
富樫鉄火

富樫鉄火