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フライト・キャプテン 高度1万メートル、奇跡の実話のyuzuのレビュー・感想・評価

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果たして世の中にこんなに面白い映画があっていいのか?

中国の誇り3部作とかいう、もう紛うことなき中国共産党のプロパガンダ映画なんだけど、面白ければ問題ない。
普通プロパガンダ映画って、権力側に製作陣たちが利用されてるイメージだけど、この映画は製作陣たちがもう割り切って、むしろ逆に最大限利用して面白いもの作った感じ。
だって、脈絡どころかまるで後で付け足したかのように、「この中に共産党員はいるか?」って台詞投げるシーンある。意味不明。国策映画だからこういう台詞必要でしょ?わかったわかった、とりあえず入れとくからこれで満足してね!って感じで取ってつけ感満載。

この映画の最大の見どころ。高度1万メートル、飛行する旅客機で、副操縦士がまさかの…。ここは実際に観ないと魅力が伝わらない。そんなんあり!?って度肝を抜かれる。

突如として機内や管制塔のメンツと同等の役どころで現れる航空オタク、美女だらけのCA、やりすぎな感動のフィナーレと、見どころ盛りだくさん。鑑賞中、劇場の座席はまるで機内に座っているかのような感覚すら与えてくれる。

ラスト、中国の旅客機は安全だよ!メッセージまで最高。
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