Asino

スーヴェニア -私たちが愛した時間、後に-のAsinoのレビュー・感想・評価

3.5
Part1 あってのPart2 なのに、1の内容をすっかり忘れた頃に別の配信サービスで配信とか(苦笑)という感じでしたが。
1よりもこちらの方がお話としてはずっと面白かった、というかお話になっていた。

愛し合っていた恋人どうし、といえるのか微妙な感じだったとはいえ、というかだからこそ?アンソニーをなくしたあと彼の存在(不在)が頭からはなれなくなった主人公が、卒業製作のテーマを変え、映画学校の教授に反対されながらも、自分とアンソニーの関係について見つめ直すような作品を作る話。
辛い過去をあえてなぞり直すことで、世間知らずでどこかぼんやりしたような雰囲気だった娘が、製作スタッフたちからの批判にさらされながらも「映画監督」らしくなっていく過程が過去を乗り越える姿と重なる。
辺りはよかったんだけど、終盤あえて学生の卒業製作作品ぽさを出そうとしたのか(?まさか)、演出が急にダサくなってだいぶ引いたんですけどあれはやっぱり80年代学生作品風なの?(絶妙に懐かしくはあったが)

やっぱり私は彼女の作品のよさがよくわかんないな。映画監督って大変だよね。ってとこはすごく伝わったけど。
あと主演の彼女はティルダ・スウィントンの実の娘で、ティルダ・スウィントンは監督のおともだち、というのはまあわかるんだけど、演技力があるとは言えないからちょっとしんどかったかな。
ジョー・アルウィンとハリス・ディキンソンはとてもよかった。(それにしても豪華キャスト)
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