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セバーグ/セバーグ 素顔の彼女のyokoのレビュー・感想・評価

3.0
最初のタイトルのフォント色合いがもろゴダールでイカす。

しかしそこまで評判がよろしくないのは、今時強い女性!黒人の権利!しか売りがなくてジーンセバーグに思いいれがないとキツい。そもそも最初からブラックパンサーに指示を表明しているので、登場人物の行動原理がわかりにくい。今の時制にあわせてそういう行動をとらされてるだけに見える。それに実話ベースなので彼女目線は現実なのか、統合失調症なのか?みたいなスリリングさもない。1人無能な職員が出てくるが話が平坦なので、制作側に話の山を作ろうと動かされてるだけに見える。
ファルコンヌは何しても胡散臭さが滲み出るのはツボwなので許す。

記者会見に臨むため広い場所にポツンと高く置かれた机の階段に一段一段上がるシーンはジャンヌダルクの運命と重ね合わせていて良かった。ジャンヌダルクは彼女の出演作でもあるし、広告塔の皮肉でもあるが、良かったのはこのシーンくらいかな。

愛の嵐の時モンチッチが似合うのはランプリングとエマワトソンとかいたが、セバーグとクリステンも追加、挑発的な目つきとスッと上向きな鼻、シャープなアゴ、この辺りがマッチするのだろう。クリステンの表情だけでなんとか観れた。
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