もっちゃん

すばらしき世界のもっちゃんのレビュー・感想・評価

すばらしき世界(2021年製作の映画)
3.0
殺人の罪で13年刑務所に服役していた男が社会復帰を目指す、というあらすじ。

ん?なんか面白そう🤔
というか、見覚えあるぞ🤔

そう🤩
ストーリーの骨格がわたくしのベストムービー『レ・ミゼラブル』まんまですやん🥺

しかも邦画アレルギーの持病をもつわたくしが心を許す数少ない映画人の西川美和監督ということでこれは期待できますぞ🥺
(『ゆれる』しか観てないけど)



劇中のセリフを借りると「瞬間湯沸かし器」みたいな激情タイプの主人公が再びトラブルを犯すのではないか⁉️というハラハラドキドキのサスペンス感は良かったんだけども。

んーーー🤔
人間ドラマとして観ると、思ってたより"距離感遠いなー"と感じてしまいました。
色んな人間がいる。抱えてる問題も様々で。生きづらい世の中でもある。
人間関係という縁の中で、ひとりの人間が善に向かうか悪に転ぶかは紙一重。
この世界でこういう縁に恵まれた男もいましたよ。っていう割とあっさりした終わりに見えちゃったな。

良いきっかけを与えるまわりの人間の善性のバックボーンが描かれないので、「運が良かった」で終わっちゃうというか。
たまたま周りにいる人がおせっかい焼きでぐいぐい他人の領域に土足で入ってきてくれるだけというか。

再現性があるかどうかという視点で観たときに、レミゼはミリエル司教に明確なバックボーンがあるためひとつの回答があるんだよなぁ。

なんか最近の映画は問題提起できるけど回答提示できる映画が少ない気がする。
そういう映画を観てないだけかもしれんが。
ヒーロー映画の方がよっぽど見応えあるのはどうなんだ🤔
(ヒーロー映画は自分の利益よりも他者の利益を優先するというところに普遍的な哲学性があると思ってるので好きだ😇)


つまりこれでもって「すばらしき世界」と題するのはいかがなものか、という否定的な見方になってしまいました🙄

あ、でも映画自体は悪くなかったと思うし、役所広司の演技も凄かった‼️😇

以上‼️
もっちゃん

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