kyohei

すばらしき世界のkyoheiのレビュー・感想・評価

すばらしき世界(2021年製作の映画)
4.2
最後にみんな心配して来てくれたんだから三上さんはみんなから愛されて優しくさいて、良い人生だったんだよなぁとぼんやりと思いましたよ…
タイトル出るタイミングが絶妙だったので余韻が残りました。
観終わると三上とコスモスの花のポスターがなんとも言えない。

設定的には十何年ぶりに出所して、ヤクザのしのぎが成立しなくなっている世の中で元暴力団という社会からレッテルを貼られて世知辛い感じになっていくのは『ヤクザと家族』に似ていた。

ただ『すばらしき世界』の方では、確かになかなか世知辛い生きづらくなっている社会で、曲がったこと目を背けたくなることがあると許せない三上がどう生きていくかのストーリーでした。

単純に役所広司の魅力が凄かったですよ(o^-')b !
なんか観ていて何か起こしてしまうのではないかというハラハラ感がありました。
だだそれでいてなんか愛される魅力というかカワイイ感じがしましたよ。
教習所のシーンは笑えたし、チンピラを生き生きとしながらボコすし、施設で子供達との交流箇所はジーンとした。

その三上を追って行く若いディレクター・小説家の仲野太賀も良かったですよ…だんだんと心配しながらも三上と向きあっていく姿はいいなぁと思いましたよ。

身元引き受け人になってくれる弁護士夫妻の橋爪功と梶芽依子の演技はさすがでしたし、共に最初の印象は悪かったケースワーカーの北村有起哉とスーパーの店長の六角精児も真面目に相談に乗ってくれる優しい人だったには救われました。

あと印象に残った人達は長澤まさみの全く主人公を心配していない感とか、優しくしてくれるソープ嬢、施設の男の子憎たらしい演技が印象に残りました。
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