イオンシネマパスポート4本目。
これもまたいい映画だった。
殺人の罪で服役してた元ヤクザの三上さんのカタギの世界に戻ってからのお話。
こういう今世ではもう体験できないような人の人生を擬似体験できるのが映画の良さだなと。
役所さんの演技うますぎるし、博多弁聴き心地いいし、声のデカさとか声の通りとかすごい。
何度も見てるこっちまでハラハラさせるシーンが多くて、純粋に楽しめるんやけど、裏のテーマとして、人格が暴力性を持つのか、社会がそうさせてるのかという重いテーマがあってなかなか難しい。
このタイトルの「すばらしき世界」って本当に皮肉効いてていいよね。現実に生きてると角を丸くして、社会に迎合しなきゃ生きていけない。ただ純真で素直でまっすぐなだけの男にとっては社会よりも刑務所の中での方が自分が自分らしくいられるんだろうね。
コスモスの花言葉は「調和」らしい。
最後は温かい人のおかげで変わってハッピーエンド的展開に見えるけど、押し付けられた幸せに価値はないっていう結論に見えた
