常に情緒不安定な三上を完璧に演じ切る役所広司にも、『永い言い訳』灯役の白鳥玉季ちゃんが美少女に成長して出演しているのにも感動した。わ〜い
ストーリーについては、ご都合主義感は否めない。みんな言わなくていいことばんばん喋る。登場人物が感情を露骨に表に出すのは、西川作品の良いところでも悪いところでもある。下に住んでる兄ちゃんと喧嘩するシーンとか、ちょうど良いタイミングで出現する迷子とか「おっと、？」と思う箇所が以前の作品より多い気はするけどそれでも大好きだし他のシーンが良いからオッケー。大好きな監督が新しく映画を制作して、それを映画館で見られたという幸せを噛み締めていたい。分福。
最後、『私は、ダニエル・ブレイク』見た時も思ったんだけど、社会的弱者って死ぬしかないのかね？これは本当に難しくて、どっちに転んでも駄目なのは分かってるんだけど。
西川美和様、また本書いてくれないかなぁ!とりあえず買ってある佐木隆三の原作を読む!
