Yone

すばらしき世界のYoneのネタバレレビュー・内容・結末

すばらしき世界(2021年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

泣いた。あんなに泣くと思わなかった。
最後はとてつもなく切なかったけど、とてもいい映画だった。

社会との繋がりをなくさないこと、1人にしないことが大事と言いながら、前向きにやろうとしたことを否定されたり、蔑ろにされてしまって、元いた場所に帰ろうとしてしまったけど、「まだ間に合う」の一言で何とか踏みとどまれて、ほんとよかったと思った。
戻ってみたら、ケースワーカーの職員さんも、身許引受人の先生も、取材してくれてたディレクターも、元の奥さんも、主人公のことを考えてくれてて。その温かさが泣けた。
自転車のプレゼントはジーンときたな。

逃げることは卑怯でも間違ってもない。
目に入れるもの全部に対して正しくあろうとすると自分がしんどくなる。
真面目な人ほど生きづらい世の中だもんなぁ。
と、映画の中のセリフに色々考えさせられた。

途中、何度も、お願いだから、耐えて。戻らないでって思いながら観てた。
よかったと思った矢先のあのラスト。
本当に切なかった。

役所広司さんはほんとすごい。表情がすごい。
そして大賀の演技もステキでした。最後、ほんとすごかった。

個人的には、先週観た、ヤクザと家族で若頭だった北村有起哉さんが、この映画ではケースワーカーになってて、ちょっとニヤッとしてしまった笑

映像も音楽もキレイで、映画館で観てよかった。
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