
深い意味のあるタイトル
役所広司の演技力がとてつもないのは大前提として、いろいろ思うのことのある映画だった
いい意味でも悪い意味でも少年みたいだった、まっすぐでまっすぐすぎた人
最善の最期だったん…
中盤まで、瞬間湯沸かし器な三上さんにハラハラしつつ
仲野太賀に背中を流してもらうあたりからグッときたり、六角精児に仕事が決まったと報告しに行ったあたりでうるうるしたかと思いきや、あまりにもやるせない…
役所さん演じる三上。キレやすく喧嘩っぱやいクズとしてしっかり描かれていて、社会に迎合する為にいじめを見逃し愛想笑いする姿と対比し、どちらが本当のクズなのかを問われる感じ。
ラストに三上は薬を飲もうと…
これは誰にとっての"素晴らしき世界"だったのだろうか。三上がシャバに出てきて人の暖かさに触れられたことが三上にとっての"素晴らしき世界"だったのだろうか。
自分や周りの人を守るためには自分の信念を曲…
めちゃくちゃ皮肉きかせたタイトル
殺人の罪が13年の懲役で済むのって軽くない?って考えやから三上が社会的に受ける扱いの中生きていくこと、それが罪を償うってことやで。としか思わへん。
むしろ生活保護…
元やくざが出所し、一般社会で生きていく話。
社会に適合するとは?
それは感情を殺すということなのか?
そういうことを考えさせられる映画でした。
ここからどう成長していくのかというところで、
三上さん…
原作の「身分帳」を「すばらしき世界」に改題したの、シニカルで好き。
最近の冷笑主義は行き過ぎてるけど、本来はこういう社会とか集団とかに対する武器なんだな。人を小馬鹿にする人を馬鹿にする、二重否定の技…
三上は凄く純粋なんだよね、虐められている人は放っておけない、頭にくれば瞬間湯沸かし器、自転車プレゼントされた時の子供のような喜び方
入墨や前科を気にせず接してくれる人を有り難く思うが、自分も障害のあ…
罪を犯した人に対して厳しい社会
出所後5年以内の再犯率は50%というデータもでてきたが、元受刑者という烙印を押されて社会を生きていくのは本当に過酷
犯罪をしない、刑務所に戻らないと心に決めても、…
©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会