「シャバで辛抱しても、楽しいことなんかそうないけど、空が広いっていうよ」
"すばらしき世界"というタイトルから滲み出てる皮肉な意味合い。肩身の狭い思いするなら刑務所に戻った方がマシと言っていた三上さんは、我慢の連続をしながらもシャバでの生活を始める。
個人的にはもっと三上さんに触発される人間からの視点も描いてほしかった。社会が変わらなければ、この先何も良い方向に行かないし、三上さんのようなある意味被害者が増え続けるだけ。ただ、愚直な人間の細かな所作とか完全に身体に染み込ませていた役所広司さんや彼の姿に影響を受ける仲野大賀さんなど、熱演に涙腺が緩んだ。
鑑賞後に小野寺系さんのレビューが染みたので是非。https://t.co/DZLCZJ9uhm