主人公のような、何かを守ろうとした時に、力でしか解決方法を知らない人にとっては生きにくい社会だろうなあと感じた。主人公は何かを差別したりしない良い人であるだけに胸が痛んだ。そして、暴力が行きすぎてしまう、加減を知らないところ、力でしか解決方法を知らないところに知能の発達の遅れを感じて、遺伝もあるかもしれないが、環境というのは大きく関わるのかもしれないと思った。
最初は地元の方言だからこそ、なにか恥ずかしいじゃないけど、少し嫌悪する部分があったが、主人公の素直な性格に、人柄に、仲野大賀さんの役柄と同様に自分自身も後半引き込まれていった。
かわいい人だなあ、素直すぎる人だなあと思った。要所要所で涙が止まりませんでした。でもそのそれぞれの涙が何故かと聞かれたら答えることができません。主人公のことを考えると涙が自然とこぼれ落ちてきました。
すばらしき世界とはなんだろうか。
なにかの我慢、妥協の中にあるものだとしたら、それはとても生きづらい世の中だなあと思った。だが、誰かに生きやすいということはきっと誰かに生きにくい世界で、みんななにかしらの妥協があって、その中でよりそれぞれのすばらしき世界を見つけていくのだろうか、と思った。
