このレビューはネタバレを含みます
殺人による刑期を終え、シャバに出た三上。親に捨てられ、人生の殆どを塀の中で過ごした彼は今度こそ真っ当に生きる決意をする。しかし社会は反社には厳しすぎる。
周りの人たちが少しずつ三上を理解していくが、本当の彼らしい優しさや温かさはどんどんなくなる。
介護施設でのイジメを見て見ぬふりしたりからかいを一緒に笑ったり。その後泣いてるけど、そうやって生きていくしかない。それが彼の望むすばらしき世界なら悲しすぎる。
長澤まさみ演じるカメラマン『撮らないなら助けなさい。撮るなら世間に知らせろ』みたいなセリフが印象的。この世界は見て見ぬふりで汚いものに蓋をしすぎている。