このレビューはネタバレを含みます
「ゆれる」ぶりの西川監督作品を鑑賞。
思っていた通り、役所広司の演技がやばい!親から愛情を貰えず大人になった人の感じ、不安定さや素直さがめちゃくちゃリアル。真面目だし、普通に働いて生きたいけど、そんなの面倒だし、社会に適合するために必要な感情のコントロールも下手。
周りの役者さんもまあ上手くて、どっぷり観てしまいました。
あまり奇抜なことは起きずに物語は終わりますが、最期の描写がめちゃくちゃ綺麗…。明暗と色合いと役所広司の演技があいまって、ものすごく好きです。
また、この映画のテーマの一つでもある、前科者と社会の関係。考えるきっかけの一つになったらな、くらいの触れ方に感じましたが、観る前よりも興味が沸きました。そういった意味でも、観てよかったです。