今年イチで、
すばらしい作品
だったと思います。
最近、ヤクザと人権系の話が多いイメージがありましたが、一番上手く描けていると感じました。
全ては、役所広司と仲野太賀の好演だと思います。
元ヤクザで殺人で13年旭川刑務所に服役していた三上正夫と、物書きを目指す津乃田龍太郎の2人の物語。
実は、人はなぜキレるのか、なぜ暴力に頼るのか、正義とは何か、「うまく」生きていくためには、彼らにどのように接するべきか、一つの答えを出すことが難しい問題に、真っ直ぐむ切った作品だと思います。
「うまく」生きている自分は本当にこれでいいのだろうか、何ができるのだろうか、ということをすごく考えました。
こんな考えに至ったのも、西川美和監督の脚本と、役所広司、仲野太賀の役者力によると思います。
長澤まさみ演じる吉澤遥の「撮らないんなら、止めろよ」ってセリフは(多分このセリフ言うためだけにいる役みたいでしたが)めっちゃ響いた。
あと、弁護士とかスーパーの店長とかケースワーカーとか良かったな。
自分もそんな人間になりたいと本当にも思えた。
ちなみに、松澤匠ひさびさにみました。
恋の渦ファミリーは色々あったけどみんな頑張って欲しい。