藤川オレンジーナ

すばらしき世界の藤川オレンジーナのレビュー・感想・評価

すばらしき世界(2021年製作の映画)
4.7
刑務所から出てきた人の人生が、どれほど生きづらいものであるか、今まで考えたこともなく、自分がそちら側の人間になることはないとしても、もし身近にこういう人がいたら、どういう風に接するだろうかなどと、考えさせられる。
幼少時代にネグレストを受けた人は、脳に傷が残り、怒りや暴力的な感情を抑えられないことがあるというセリフがあり、そういう知識を本人も周囲の人も知っておくことで、適切な対応ができるのかもしれないと思った。

重い内容でありつつも、笑えるところもあり、なぜだか観終わったあとはさっぱりした気持ち。

作品自体がとても丁寧に作られていて、無駄なシーンがひとつもないように感じました。
役所広司さんはじめ、役者陣のすばらしさは言うまでもなく。