係長心得

すばらしき世界の係長心得のレビュー・感想・評価

すばらしき世界(2021年製作の映画)
4.8
西川美和監督、佐木隆三のノンフィクション小説が原案。

もともと割と好きな監督の作品で、フィルマークスの評価も高いので、予備知識無しで鑑賞🎞

私生児から、少年院、暴力団、収監生活、通算28年の男が果たして堅気になれるのか?

持病があって生活保護を受けながら職探しをするものの、制度の壁にぶつかってという流れに、日本版「私はダニエルブレイク」かな?と思いながら、観ていましたが、本作の登場人物は良い人ばかりで、世の中、捨てたもんじゃないと元気をもらえる作品でした。

主演の役所広司の危なっかしくも凄みのある演技。

画面を華やかにする長澤まさみの躍動🎶

脇を固める名優達が語る数々の名ゼリフ。

その中でも、組の姐さん演じるキムラ緑子の
「娑婆は我慢の連続で大して面白くもなか、でも空が広いと言いますよ。」だったかな😅

このセリフが心に刺さりました😭

歩道橋から眺めた宵の口の澄んだ空。

握りしめた1束のコスモス。

ピアノを基調とした音楽の素晴らしさ。

ラストは、予想通りで嫌いではないけれども、その手前で終わっていても良かったかも。

切なくも、笑えて、泣けて、何度も観たくなる作品でした👍
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