ベラボー

すばらしき世界のベラボーのレビュー・感想・評価

すばらしき世界(2021年製作の映画)
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原作:佐木隆三 監督・脚本:西川美和
主演:役所広司の懲役太郎・三上の出所後の苦闘をハラハラ見守る2時間。
三上を通じて描かれる”素晴らしき世界(シャバ)”の住人達は時に冷淡残酷で時に温かく優しく複雑で豊かで。
傑作人間ドラマ。

「ヤクザと家族」に通ずる今の時代のヤクザ・任侠映画でもあります。
おもしろそうな予告はほんの入口。
圧巻の役所さん中心に様々な社会の断片入れ込みつつ塀の上を歩むように一筋縄では行かない物語。
深い余韻肚にあるが何故か爽やかな味わい。
複雑。
おもしろい。

役所さん以外もキャスト皆とても良くて。
三上に密着するフリーDの太賀くんは今の多くの日本人のメンタリティ・姿勢を体現する人物をその変容までを柔らかく演じ。
遣り手局Pの長澤まさみさんの投げ掛けた言葉。
北村有起哉さんやっぱいいですよねー

最近観た良作3本「ヤクザと家族」「花束みたいな恋をした」本作は「人間は如何にして世間に負けるか」を描く映画かもしれない。それでも、3作品とも観賞後には希望も感じるんですよね。
感じたい、のかも知れないけど

21.2.11鑑賞
ベラボー

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