悔しかったなぁ。
出所した男が社会に受け入れられず、同時にその男も正義が強すぎて社会の不条理に溶け込めない。
罪を犯した人間がそう簡単に許され、社会に受け入れられるような社会であってはいけないとも思うと同時に、不可抗力で罪を犯してしまった場合やそれが最善だった場合、本気で心の底から反省し気持ちを入れ替えて頑張ろうとしている場合、一概に罪を犯した人間を一括りにするのも間違っているんだろうな。
真っ直ぐすぎると折られるということはよくある話。正直者はバカを見る、というのもそう。
福祉施設のシーン、泣きそうになってしまった。こちらも黙っていたくなかったくらい。ひどい。よく耐えた。それと同時に、あ、やっぱ無理だったか、と単純に思ってしまった自分にも嫌気がさした。偏見でしかない。本心では彼の可能性を1ミリも信じていなかったのかもしれない。周りの敬遠していた人間と自分はなんら変わらなかったかもしれない。