社会でのトラブルから自分を守るためには逃げるしかない。一方で逃げてしまえばトラブルから誰かを守ることはできない。
その瞬間の葛藤だったり、どちらかの選択をとっての後悔だったり、誰しもが経験のあることと思う。
つい先日は電車での迷惑行為を注意した高校生が逆ギレ被害に遭ってしまった事件が起きてニュースになっていた。
勇敢な行動だったはずが結果として蛮勇になってしまうこともあるのは、悲しいかな現実だ。
こういうケースもあるから、
やはり逃げるか否か、どちらが正しいのか分からなくなってしまう。
だけどせめて、
正義感での行動が目の前で起きたときだけでも、
第三者たちが逃げないで何らかの形で加勢できるのが「普通」の世の中であると願いたい。
長澤まさみの「お前、終わってんな」に
今の世の中への揶揄が凝縮されているようだった。
元受刑者、元反社、社会的ハンデからの
社会復帰の難しさという本筋のテーマの他にも
色々考えさせられてしまう、とても濃い映画だった。