わたしの周りにたまたまこういう人はいないだけで、出生が恵まれずに非行に走る人は少なくないと思う。
私はたまたま義務教育を終えたからか、いわゆる日常生活に支障はないけれど、例えば自動車の運転とか、そういう日常動作に不器用な人もいる。
こういうできないことが小さく小さく積み重なると、投げやりになる気持ちはすごくわかる。
前を向き始めたときに、それが重なるととてつもない絶望を感じる。
それでも、この主人公の人柄や几帳面さに周りの人はふたたびついてきたのだと思う。
これからやっとというところだったけど、最後は希望を持てて終われたと思う。
