全部知ってるよ

すばらしき世界の全部知ってるよのレビュー・感想・評価

すばらしき世界(2021年製作の映画)
3.0
終盤の介護施設パート、よかった。
この世の中でサバイブするためにはある意味において死ななくてはいけないこと。
そういうイニシエーションなしにこの社会は生きづらいこと。
それこそが先に生まれた人間たちがつくった「すばらしき世界」なんだということ。


社会や他者との妥協よりも、自分の中の芯を信じて曲げずに生き抜いて、その芯が腐りきるより前に死ぬことができたのならば、それはハッピーエンドなのかもしれない。この世界に執着しないのなら尚更に。



多くの人は三上のような人間とは極力関わりたくないし、たとえ関わったとしても当たり障りなく接してフェードアウトしていくものでしょう。。
それなのに、ポジティブなテーマ性をもたせたい作家のエゴで彼の周りには優しい人間がたくさん集まってくる。
まぁ映画だからさ。。。落ち着くよ。。
でも、私が歪んだ正義感に代表される三上マインドを持っていたら、この映画の胡散臭さ、不自然さからおまえらの腹の肉噛みちぎりたくなっちゃうけどね。。


役所広司すげー
長澤まさみは名前が大きい分少し浮く。