介護施設で阿部君をいじめてた職員が仕事はめっちゃできて親切に対応する演出良かったな。
性格悪いけど仕事はできる。仕事ができれば社会に馴染んで、”擬態”できる。
まっすぐだけど仕事ができない。仕事ができなければ社会に馴染めず、擬態もできず、生きづらい。
そんな現代社会を引っくるめて、ラストに「すばらしき世界」という皮肉めいたタイトルを出す演出に痺れた。
役者陣はとにかく役所広司が凄すぎた。
もう三上正夫そのものだった。
これは演技なんだということを忘れて三上のシーンはずっとスクリーンの世界に没入していた。
仲野太賀は正直言ってまだ役所広司の域には全く達していないと思った。なんかまだ演じてる感がある。背中流すシーンとかラストシーンとか「あ、良い”演技”してるなー」と思ってしまった。
風俗嬢のリリーさん役の桜木梨奈さん、なんかめっちゃ良かった。