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プラットフォームのZUSHIOのレビュー・感想・評価

プラットフォーム(2019年製作の映画)
2.9
『CUBE』の垂直・食糧特化版映画だった。
実に分かり易い、新自由主義の現代社会のメタファーとしての物語だった。つまり、全人類が満腹になれるだけの食糧は世界にあるのに、大量の食糧廃棄物を出している日本を始めとする先進資本主義国とされている国々はあたかも、上層の愚かな人間たちと同じ。
国規模で考えても良いが、単一国家の中にも、激しい格差があることのメタファーとしてもしかりで、トリクルダウンなどというものは机上の空論であることが分かる。そう考えると、このメタファー以上に現実が残酷なのは、1カ月経ったとしても、階層がシャッフルされることはないということだろう。
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