B姐さん

グライド・イン・ブルーのB姐さんのレビュー・感想・評価

グライド・イン・ブルー(1973年製作の映画)
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「『イージー・ライダー』と双璧をなす、アメリカン・ニューシネマの隠れたマスター・ピース!」との惹句がDVDの裏に書かれているが、双璧かどうかはともかく「裏イージー・ライダー」というのは確か。

ニューシネマというとロー・バジェットムービーなので、ルックが粗い。そこが魅力だったりするが、この映画は違う。
語弊があるかもしれないが「普通の映画」っぽい。つまり予算がある映画となんら変わりがない。
この映画が「隠れた傑作」(自分的には微妙だが)といわれる所以はコンラッド・ホール(撮影)のおかげだろう。粗いところが全くなく、品があるといってもいい。セットがショボかろうと、ロケセット(警察署)が借りれなくて適当に地下の駐車場でごまかしても、画がパキッとしている。冒頭からOPにかけてのシークエンスなんかニューシネマっぽくない。

名撮影監督なんか連れてくるもんだから、監督料は$1。
週給$20,000はもらいすぎだと思うぞ、コンラッド・ホール。

DVD(4/21/2015)
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