うめた

多動力 THE MOVIEのうめたのレビュー・感想・評価

多動力 THE MOVIE(2019年製作の映画)
1.0
この映画のキャッチコピー「自分の時間を取り戻せ」この映画をみた自分にいいたくなる。
映画やドラマに興味がない高校生が課題で頑張って撮ったような映画。この映画が存在する事によって相対的にこの世のすべての映画の評価が底上げされる存在。
カメラは手持ちしかなくて常に揺れてるし歪んでるし構図にイマジナリーラインなんてものは存在しない。自動で顔にピント調整する機能でしか撮影していないからカメラが顔を認識できていなかったら意味のわからないところにピントがあってるし、人がいなくなると後ろの壁にピントが合う。
音声はガンマイクで人の声を録ったあと、環境音などのオンリーを録るがそんなことはしない。一回ですべての音をとってるし、ガンマイク、たぶんカメラ内蔵マイクなどカットによって違うマイクでとっていて音質と音をとる域が違うのでガタガタ、外撮影では風とか何やらで多方面からあらゆる雑音がめちゃくちゃに入ってる。
編集は1セリフワンカット撮影なのかと思うくらいカットを割る。すでに映画としての体を保つのができてない。シンプルに気持ち悪くなる。格言みたいな台詞が出るたびに黒背景白文字でデカく出るのがダサすぎるが、まあいいとして何回目かの全画面格言のとき右に前のシーンの一部の森が残った状態で映され、誰でも指摘できるはずのミスであるはずなのに直していない。この映画、誰も完成後チェックもしていないことがわかる名シーンだ。
この映画をみる限り、この映画の原作の胡散臭さとこの映画の完成度は釣り合いが取れてると思うのでそこは評価できるのではないか。
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