くぅー

弥生、三月-君を愛した30年-のくぅーのレビュー・感想・評価

3.9
my映画館2020#27> 『弥生、山太(サンタ)、そして、サクラとの30年』でもありましたね・・・予告編だけで鑑賞を決めましたが、納得のいい余韻に浸れました。

いきなりビンタから始まる掴みは流石です・・・が、正直、いかにものエピソードや演出を感じた部分もあり、この二人に傷付けられた人々が居ることもシビアに考えたりもしましたが、それでもこの巧みなすれ違いのドラマには引き込まれましたね。

個人的には、仙台市が舞台だと知らずに、ニンマリしましたが・・・やがて3月に設定した意味も分かりました。
そう、本作でも東日本大震災が絡んで、しかもその一日は劇的だったりして、複雑な思いでスクリーンを見つめることに。

で、終盤のあのテープの登場・・・ズルいなぁと呟きつつも、しっかり涙腺を刺激されてしまいましたけど。

なお、俳優陣では、まずは波瑠・・・熱演はもちろん、今までで最も魅力的に見えましたね。
対するは成田凌・・・今回は控え目に好演してかと。
そして、杉咲花・・・実にしっくり来てました。
さらには、小澤征悦に黒木瞳のベテランから、新人の岡田健史まで、ナイスなサポートでした。

最後に、"つくづく人生はタイミングだから" って台詞が印象に残りましたが・・・って、いつか時間軸を変えないバージョンをTVドラマでじっくり見てみたい。
くぅー

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