チッコーネ

シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たちのチッコーネのレビュー・感想・評価

2.0
ゲイクラウドの間でもはっきり意見が分かれそうな作品、個人的には「何じゃこりゃ、今さら…」という感じ。
『アタックナンバーハーフ』と『プリシラ』を足して2で割ったような内容、ハイエナジーからイタロディスコ(サブリナ!)を横断する音楽センスにも若干唖然で、監督は60代かと思ったら40代ぐらいらしい(ゲイとノンケの2人組)。
ニュー・クィア・フィルムとか全くなかったことのようになっている演出のテイストは極保守、フランスでヒットして続作まで作られていると知り、さらに唖然…、また必要以上にオネエ言葉を採用する日本語字幕を観るにつけ「結局世の感覚は『Mr.レディ Mr.マダム』の頃から変わっていない」と、深いため息。
LGBT内部の内輪揉めが戯画化されているところのみ、やや良心的だった。

フランスの尖ったゲイが「ダサ、こんなの観て喜ぶのはBBAとノンケだけ」ってバカにしていることを祈る…。