「どんぐりころころ」をオマージュして作られたあの『ゾンビーバー』のジョーダン・ルビン監督の次作は、殺人鬼の魂がドローンに乗り移ったバカみたいなホラーでした
ドローンを使った覗きや盗撮、女性を拉致監禁、暴行、殺害を繰り返していた殺人犯が警察に踏み込まれ、証拠となるドローンを抱えて逃亡を図るも死亡、そしてそのドローンは巡り巡ってとある新婚夫婦のもとに行くのであった…というお話
この新婚夫婦の女性は殺人鬼の元カノだったこともあり、ドローンに憑いた殺人鬼がわざと新婚夫婦の家に行くようにしていたようですが、そんなことは二の次三の次、とにかくバカバカしくてくだらなくて嫌いになれません
Wi-Fiを介してドローンが撮る映像をリアルタイムでPCに映すのが普通の使い方ならば、それを応用して逆にドローンがPCを操作する、ドローンもPCも所詮は0と1の電気信号ですからそういうこともできるのでしょう、ただそれが見ている人に伝わらなければ意味がありませんよね?
ではドローンがPCを操作していると誰もが理解できるようにするにはどう表現したらいいでしょう、正解は「PCの前に鎮座する」です!せっかくドローンなんだからマウスを掴んで操作するくらいはしてほしかったわ
一度は壊されるものの、機械に強い元仲間のもとへ行き事情を説明して修理改造してもらうシーンや、修理かメンテナンスで預けられた修理工の車を乗っ取り事故死させるなど、なんとなくバカバカしいシーンがいっぱい
しかもクライマックスには修理改造の賜物なのか言語を発して喋れるようになったり、そのうえ変形までできるようになったりとバカな大人を虜にする術を知っていますね、だってほしいもん
やけに艶めかしく露出の多い熟女が出てきたわりにおっぱいのひとつも乳首のひとつも見せなかったことを除けばホラーの皮をかぶったコメディとしてなかなか満足のいく佳作です