ぴらふ

コンフィデンスマンJP プリンセス編のぴらふのレビュー・感想・評価

3.5
なによりも関水渚が凄い良かった!
モナコと言い、コックリと言い、コンフィデンスマン JPに登場するダー子の愛弟子達みんな配役が絶妙すぎる!観ていくうちにどんどんすきになってしまうようなキャラ演出がマジでうまい!

本作の試写のためにドラマ版全部と前作のロマンス編、運勢編観ましたけど、シリーズ物として人気を博しているだけのことはあり、大枠に入ろうとどんどんシリーズの規模が膨らんでいく。

前作が映画そのものを全否定する『嘘』がテーマな内容だっただけに、本作は『真実』を追求した内容に。

コンフィデンスマンらしいシリーズに登場してきた小物の数々の再登場シーンや、序盤からある程度予想がつくのに関わらずも結果的に気持ちいいと思わせる仕組みに娯楽性の高さを毎度感じさせられる。

前作と本作で好みが分かれそうだけど、東出くんのためにも本作もどうかヒットに導いてあげてほしいと切に願う。

芸術的に観ると、アングルやカット割りほぼ全てが映画っぽくなくて、せっかくの海外ロケもどこか安っぽい仕上がりのため、ドラマスペシャル版とかにありそうなノリが続く。監督に『コンフィデンスマン』だけでなく、他にももっと映画オリジナル単独作とかで経験を積んでもらってから3作目に挑んでほしい。


脚本やシリーズを股にかける遊びの数々は昨今の日本のエンタメの中では群を抜いており、さらに広がりを見せるコンフィデンスマンユニバースの拡大を担った貴重な一作となった。
映画単体としての満足度は低いものの、今後のシリーズへの期待値が大幅に上がる不思議な作品。
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