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コンフィデンスマンJP プリンセス編のpeplumのレビュー・感想・評価

4.1
古沢良太がいかにコンフィデンスマンJPの世界を愛し、キャラを愛しているかを分からせまくる2時間。
ダー子をフェアリーゴッドマザーにして始まるシンデレラストーリーa.k.aプリンセス編。
関水渚のもつ純真さが『海街diary』の時の広瀬すずと同レベル。新雪の広野。彼女の魅力でこの映画が持っているのでは無いかと思うほどキラキラしていた。
ビビアン・スー、古川雄大、白濱亜嵐の絶妙にエキゾチックなビジュアルと絶妙に訛ってる日本語が最高。リアリティーラインの分からせが上手い。
地味に衣装がしっかりしててSPのスーツが紫だったりホテルの制服が空色だったり、世界観に一役買ってたと思う。好きなカットはダー子とコックリが浜辺に立つ遠景ショット。映画ならでは、ロケならではの美しいショットだった。
ロマンス編でドラマのキャラ大集合してたけど、今回は運勢編とロマンス編までも飲み込む世界の愛しぶり。使い切りではなく継ぎ足しで世界を作っていく古沢良太、いいぞ。三浦春馬が出てくるの知ってたけどちょっと涙出た。ジェシーの満面の笑みは永遠です。
『リーガルハイ』でも『コンフィデンスマンJP』ドラマ本編でもやってた得意技遺産相続もの(古沢良太が好きな『犬神家の一族』もの)なのでその品質は折り紙付き。
ロマンス編が良くも悪くもちゃぶ台ひっくり返しすぎて何も残ってなかったのに比べると今回はコックリのマイ・フェア・レディ的な話が柱になって残るのがすごく心地よい読後感をもたらしてくれた。
小ネタではドラゴン桜、蒲田行進曲のチョイスが好き。
エンドロールのオフショットの多幸感にやられた。花丸をあげたい。
2年前のシークエンスいつ撮ったのか分からんけどなんとも言えないシリーズでしか味わえない感動した。
『ノーダウト』がかからなかったのは残念だったけどLaughterの曲調も心地よくて好きだった。コンゲームのドヤ感の半分くらいはノーダウトに由来してた気がする。
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