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コンフィデンスマンJP プリンセス編のjamのレビュー・感想・評価

3.9
せっかくのお盆休み
いつもなら家族で帰省
もしくは連休とって海外旅行

そう
夏真っ盛り 長かった梅雨も明け
高い青空にわたあめみたいな白い雲
照りつける太陽に 頬を撫でる潮風が
もしくは
澄み切った美味しい空気の山々が
あなたを、私を呼んでいるというのに

行けませんよね、今年は

そういう期待は特にしていなかったのに
この映画で堪能させていただきました

マレーシアの美しい景色
ダー子は観光し損ねた!と言っていたけれど
観ているこちらはすっかりハイソなリゾート気分を味わえました
何しろ、今回のターゲットは世界有数の大富豪ですから。

おそらく自分が旅行しても味わえない豪華なインテリアのお部屋で
ワードローブは何度着替えても次々に素敵な衣類が補充される
美味しい物をいただき、身も心も満たされる

おっと、コンフィデンスマンの映画だということをすっかり忘れてました
というのも、前作では騙す騙されるのスリルを味わったというのに今回は、それよりも。

観光しながら、コックリちゃんの成長を嬉しく眺めているうちに
あっという間にエンドロール


私たちは何でもなれる

本物も偽物もない
信じればそれが真実

すっかり"お母さん"になり切ったダー子の言葉が所々で染み渡り

だからこその
執事、トニーさんの粋な図らいに胸が躍り

おおよそ"コンフィデンスマン"とは無縁の爽やかな感動を胸に
劇場を後にすれば、
ほら、東京の空も澄み渡って
jam

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