jamさんの映画レビュー・感想・評価

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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

4.0

ひとりよがり、の意味をよく分からずに
自分一人で思い込んでいること、と思っていた


ところで私たちは
親、先生、先輩らから直接的に教えをうけ
たくさんのことを学んで成長していく
そうして、徐々に"自
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メイド・イン・ヘヴン(2020年製作の映画)

3.8

 月がきれいですね。

二人で歩きながら、何気なく呟く

それだけで伝わる人となら

それこそ、メイド・イン・ヘブン



愛する夫と娘を残して
咲子さんは天国で30年待ち続けた
それほど焦がれた夫、
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リスペクト(2021年製作の映画)

4.2

どんな人にもそれぞれの人生、それぞれのドラマがある

側から見たら波風なく順風満帆でも、本人にとっては波瀾万丈ということも



リーことアレサ・フランクリンのそれを
146分で表したこの映画を観て思
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.9

あふれるほどの情熱を 
胸に抱きしめて
歩き始めよう
道に迷った時でも逃げ出さない強さ
誇れる自分でいよう


スパンコール煌めく衣装に身を包み
スポットライトを浴びて歌う彼は
まごうことなきアイドル
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.0

衆目の前で、赤裸々な質問に答えなければならない
普通ならば耐えがたく、そこに来たことさえ後悔してしまいそうであるのに
マルグリットは凛として答えた


…思い出した
私も裁判所で、証言台に立ち
被告と
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恋の病 〜潔癖なふたりのビフォーアフター〜(2020年製作の映画)

3.8

何も変わらない
何も変わらない
何も変わらない


それはおまじないの言葉
たとえどちらかの"病気"が治ったとしても
二人の繋がりは 何も変わらない

そう誓ったけれども


よく言われる
カップルが
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テーラー 人生の仕立て屋(2020年製作の映画)

3.9

私の実家の洋服ダンスには、ハンドメイドの紳士用スーツが数着、息を潜めていた

サラリーマンではない父のために
亡母が仕立てた物だということを聞いたのは祖父の家

そこでは黒く艶やかな足踏みミシンが
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モロッコ、彼女たちの朝(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

それでも、朝は来る

女性の身体の中心、子宮で
十月十日 小さな命は育まれる
日々少しずつの変化を受け止めて
こころも支度を整え
そうして、母になる
それは本来ならば、
周りの全てから祝福される奇蹟な
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

What is love?

よもやPGの口からそんな言葉が出ようとは…


子どもの頃、毎週欠かさず戦隊モノ、ライダー、
ウルトラマンを見ていた人ならば
もれなくその懐かしいテイストを感じ取れるだろ
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ヤクザにカチコミかあ…
一回だけだよ
二人で生き残ろうね
帰ったらケーキ食べようね


"組織"の寮に入り、JKながらも殺し屋として活躍してきたちさととまひろ
高校卒業=自立、で強制的に二人暮らし、
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少年の君(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

涙を流すのはどんな時だろうか

悲しい時や苦しい時、辛い時
怖い時も自然と流れてしまうかもしれない

この物語の主人公チェンも幾度となく涙を流した
自殺した同級生の亡骸にそっと上着をかけた時
そのこと
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孤狼の血(2018年製作の映画)

4.2

 大上から日岡へ


わしらが護らねば
悪徳刑事そのものに見えた大上の真意
暴対法が施行される以前のヤクザとそれを取り巻く世界
ヤクザに迎合するのではなく、警察として市井の人々のために

大上の少々手
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ショック・ドゥ・フューチャー(2019年製作の映画)

3.6

今年もやってきました「カリテ・ファンタスティック/シネマコレクション」略してカリコレ。
毎年夏に新宿シネマカリテで開催されるまあまあマニアックな映画イベントです。

今年のオープニング作品であるこちら
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ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

4.0

親友、と言えど
それは決して対等な関係を意味する言葉ではない

育った環境
容姿、才能
それらを基に形づくられるその人となり
違うからこそ引き寄せられ、惹かれ合い
そして羨む

13歳で"初めて選ばれ
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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

4.2

血が騒ぐ、とはまさに

幼い頃から触れてきた幾多のアニメ作品の中で
最も影響を受けたものが、ガンダム。
さすがにリアルタイムではないけれど、ファーストは何度も繰り返して観ていて、各話のタイトルを誦じる
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のさりの島(2020年製作の映画)

4.0

素顔、とはよくいったもので
意識していない"素"の顔こそが
その人そのものをあらわしている気がする

天草にたどり着き、目にした看板の番号に電話するのは"オレオレ詐欺の男"だし
鍵のかかってない料金箱
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.4

夢の実現を描くために足りなかったものがある


私たちが映画を観て、わくわくしたり感動するのはこういうことなんだな…

例えば、この映画の主人公、映画オタクのアシスタントプロデューサー、ジーン(なんと
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ダーティ・ダンシング(1987年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

"踊れる身体"への憧れ
どんなに努力しても、私には決して手に入らないもの
音を捉え 音に乗り
ある時は軽やかに ある時はしっとりと


The night we met I knew I needed
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素敵なダイナマイトスキャンダル(2017年製作の映画)

3.9

スエイさんのこと

はじめてスエイさんを知ったのは、おそらく西原理恵子さんのエッセイ漫画だったと思う。
新保信長、ゲッツ板谷、そしてもちろん鴨志田穣…
一癖も二癖もある登場人物の中の一人として。
パチ
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「アララト」誰でもない恋人たちの風景 vol.3(2021年製作の映画)

3.9

深夜のファミレスバイトの帰り道
ふと自転車から降りて見上げたのは
ひっそりと咲く白木蓮

その花言葉…気高さ、慈悲、は
まるでサキのためにあるようだ

「もう一度私の裸を描いて」
石や道端の草ばかり描
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月給泥棒(1962年製作の映画)

3.7

出世のためならどんなことでも
"月給泥棒"と言われないために


ラピュタ阿佐ヶ谷の特集は司葉子
…名前はもちろん存じているけれど、
お年を召してからのイメージしかない

相手役が私の好きなダンディ、
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海辺の彼女たち(2020年製作の映画)

4.0

大丈夫、また元の生活に戻れるさ

そうブローカーのダンさんは言うけれど
その"元の生活"が決してしあわせなものでないこともフォンは知っている

技能実習生としてそれぞれ夢を抱いてやってきた
フォン、ニ
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おろかもの(2019年製作の映画)

4.0

"真人間になりたいんです"

犯罪者の懺悔、ではなく

将来の夢を聞かれた女子高生がそう答える

天国の父母に手を合わせながら呟くのは

"兄妹共にクソですいません"



想ったこと、考えたことをど
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すくってごらん(2021年製作の映画)

3.9

テレ東の深夜枠のドラマが何気なく好きで
あの独特のゆるいけれど、こだわり満載の連ドラを何作か観ていた

その一つが"さぼリーマン甘太朗"
尾上松也が甘味好きを隠しつつ隠しきれない
甘味愛ダダ漏れのイケ
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僕の帰る場所(2017年製作の映画)

-

帰る場所
生まれ育った場所
あたたかくて優しい場所
…愛しい人が待っている場所…

それは故国、とイコールになる私たちに
このドキュメンタリーのような映画は問いかけてくる

あなたの帰る場所は何処?と
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

4.0

やってみようかな…

"あんたみたいなタイプは高校入ったら絶対いじめられるから、ボクシングでもやったら"
気になる女の子にそんなふうに言われたら

夢中で頑張る先輩に勧められたから

可愛いバイトの子
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

みんな決まった場所で生きているから

…そういえば、そうなのかも。

親の人生トレースしてる人ばっかり

…うーん…そうかな…
そこからなんとか抜け出そうとする人もいて、
東京にはそういう人がたくさん
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テスラ エジソンが恐れた天才(2020年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

 Welcome to your life

もはや、テスラなのかイーサンなのか…

申し訳ありません
イーサン・ホーク愛が加速するあまり、
冷静なレビューを書く自信がありません…

"エジソンが恐れ
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FUNNY BUNNY(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

想像力こそが、世界を救う


自称、作家の剣持聡の放つ言葉は
ひとつひとつが哲学的、文学的で
耳を澄ませて、感覚を研ぎ澄ませていないと
あっという間に夜の街に消えてしまう


伝説の舞台の映画化、が納
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.2

You're never wrong to do the right thing

正しい行いは迷わずやれ

穏やかに、けれど信念に基づく行動で


ロバート・デ・ニーロ演ずるベン
彼がシニアインター
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パンドラ ザ・イエロー・モンキー PUNCH DRUNKARD TOUR THE MOVIE(2013年製作の映画)

4.0

そこまでして何故ツアーを続けるんだろう
どうしてバンドやってるんだろう
…そもそも、どうして音楽やってるんだろう?


メンバーのみならず、当時のスタッフや関係者のインタビューには
記憶と記録だけでは
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アウトポスト(2020年製作の映画)

3.9

彼らは、その地を離れれば
誰かの息子であり、夫であり、父であった

志願した動機はそれぞれ違うけれど
故国を想う気持ちは同じ
最も過酷な状況となる戦地に赴き
ある者は命を落とし
またある者は戦友を救え
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世界で一番しあわせな食堂(2019年製作の映画)

3.9

Mestari Cheng
この映画の原題が表すように
まさにチャンは"マスター=達人"なのだ

「医食同源」の本場中国、上海で名コックとして活躍した彼の手にかかれば
"危険に生きる"と嘯きつつの不調
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ここに泉あり(1955年製作の映画)

3.7

永劫に救われることのない世界にいる者が
皆さんの訪れをどんなに楽しみにしていることか
生きている悦びを味あわせてもらえる
この悦びは一生消えない

患者代表が感謝の気持ちを伝える
仄暗いハンセン病療養
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けったいな町医者(2021年製作の映画)

3.7

救急車呼んだらあかん

点滴したら溺れる

良い枯れ具合

どれもこれも、最初に聞いた時には一瞬えっ⁉︎と耳を疑う言葉なのだけれど
長年の経験と医学的根拠に基づく話なのだから納得するしかない

残念な
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痛くない死に方(2019年製作の映画)

4.0

初めて受け持ちしたのはサカモトさん

看学の基礎実習
割り当てられたのは82歳の男性
肺炎からの寝たきり、自力で動くことができない

緊張で声を上擦らせながら挨拶する私に
サカモトさんはにこりと目元を
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