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花束みたいな恋をしたのsahoのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
4.0
出会いの長い夜のあと絹ちゃんがこの余韻に浸っていたいと言ったように、しばらくはこの映画の余韻に浸っていたい。
二人と同世代の人にはきっと響く。
ありふれたLove Storyだけど、大人になるってこういうことだよなあ、と。それでもこの二人はもうこれ以上の花束には出会えない気がする。出会いの偶然という意味ではビフォアサンライズを彷彿とさせる。5年後、10年後の二人もいつか描いてほしいな。
花束みたいな恋。女の子に花の名前を教えてもらうとその女の子を忘れられなくなる…。
二人のモノローグが交互に繰り返される構成がよかった。そして別れのファミレス。坂元脚本×有村架純×ファミレス=最強の方程式。
電車に揺られる。恋愛生存率。広いベランダでワイン。コーヒー片手に喋る帰り道。壁一面の本棚。突如現れるオダギリジョーの大人の男感。かっこよかった。
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