愛おしい、花束みたいに胸に抱きしめたくなる映画。
変わらない関係性なんて、お互いの環境が変わらずでなければ成り立たなくて。
2人の心のズレていく感じが、最初から最後にかけて対照的に表現されていて。サブカルチャーを一緒に好きでい続けるってこんな難しいのかな。
麦のあの最後の感じ、自分の心の中の許容できる範囲のような測度を少しずつ下げていくあの感じが、麦の性格じゃなくて社会がそうさせたんだと思うと悔しくなるし悲しい。
坂本裕二さんが舞台挨拶でカルチャーはむしろ意識せずに書いたって言っていて。文化や社会の感覚とか人間の内の感覚を汲み取るのがとても上手なんだと改めて。