りょう

花束みたいな恋をしたのりょうのネタバレレビュー・内容・結末

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

大学生で付き合って授業休んじゃう感じ、なんとなく大勢の飲み会で疎外感を感じてしまったり、男女のすれ違い、変わっていく価値観、全部全部リアルで素敵だった。

個人的には、恋人は最初から少し趣味が合わないくらいでいいんだと思う。
麦と絹ちゃんみたいに合ってしまうと出会った時は運命だと感じてしまうし、価値観が変わった時に耐えられない気がする。

いい意味で映画っぽさがない映画だった。
共感し過ぎてめっちゃ泣いた。
人生の中でも上位に入るんじゃないかってくらい大好きな映画。

天使さんという方のnoteを見たので忘れないようにここに書きます↓自分用のメモなので飛ばしてください

“この映画に共感して号泣できてしまった人間は、可もなく不可もなく特出したスペックも魅力もない凡人としてつまらん日常を送りながら惰性で付き合い続けてマンネリして別れた経験が”少なからず”あるのでしょうか。”と強い言葉で書かれていた。でも私は、監督が凡人の恋愛を皮肉として書いたのではないと思う。リアリティのある万人の恋愛を美しく描いてくれたのだと思う。上手く言えないけど。

また、天使さんのレビューを見た方がこぞって「私は刺さらなかった」だとか「これ見て泣いた人と関係を持たなくて正解だった」などと引用リツイートしてるの見た。

天使さんの意見はもちろん間違っているわけではなく一つの意見だけども、それにこぞって「ちょっと賢く世の中を見る自分」をTwitterにアピールしてる人は、麦と絹ちゃんの浅いサブカルと同じなのでは?と思った。

なんにせよ私は凡人でいいし、相手と分かち合うために長い時間をかけて恋愛したいし、コンビニでビール買う「エモい」帰り道が欲しいし、この映画を見ていつまでも心を動かされる存在でいたいなあ。
りょう

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