Jun

花束みたいな恋をしたのJunのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
4.9
映画、本、音楽、ゲーム、漫画などサブカル好きなら刺さりまくる傑作恋愛映画。もちろんサブカルあまり興味なくても、キラキラしたおとぎ話恋愛映画とは違う、麦と絹の等身大の恋愛に共感したり憧れたりできる。

恋愛映画だからといって敬遠していたらガツンと心臓握られる。

最初の、じゃんけんやトーストについての、麦と絹の心の声が聞こえるシーンから湧く、ふたりへの異常な親近感。この、ふたりの心の声が観客に聞こえる演出がお見事。最初と最後でガラッと違う意味をもたせる。

坂元裕二らしい、クスッと笑える場面もたくさん。特に実写版のディスと、麦の父ちゃん笑った。

僕たちの生活に馴染んでいるサブカルの固有名詞が多く登場することもあって、作品の世界がリアル。

『佐々木、インマイマイン』の萩原みのり、遊屋慎太郎、森優作が出ていて嬉しかった。

日本版『500日のサマー』。

もちろん僕は一人で観に行ったけど、周りはカップルだらけ。カップルでこの映画観たら、どう思うんだろう。

『ヤクザと家族』に続いて超傑作。今年の日本映画エグい。

帰りの電車は『クロノスタシス』聞きました。
Jun

Jun