ありちゃん

花束みたいな恋をしたのありちゃんのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
3.6
恋愛の栄枯盛衰を花に例えた観る小説。過去に好きだった人との思い出を供養してくれるような映画だった。永遠に同じ温度で好きでいることがどれほど難しいのか思い知らされ心臓が重くなる。一緒にいる意味を考えて振った彼氏が頭によぎった。社会に適合していくことで、沼にどっぷり浸かっていた趣味さえ「パズドラ」しか出来なくなってしまう姿がリアルでよくできた脚本だなーと感じた。麦がなぜ心をすり減らし生活レベルを少し下げてでも彼女と一緒にいたいのか、絹は最後まで理解出来てなくてそれがすごく残念だった。絹はきっとこれから先、麦を越える人に出会えないなと察してしまった。カルチャーに対してふたりは意気投合していたけど、きっと彼らの「幸せ」の定義は違った。最後のレストランのシーンで涙が溢れます。
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