最高でした。
ジャックパーセルが革靴になったり、パン屋が潰れたり、ファミレスのいつもの席が埋まっていたり。そうやって次第に、目には見えない、口では互いに確認できない、空白が生まれる。
これは時の流れと並行に、恋愛にも四季があるということ。
揚々と実る葉も、やがてちょっとした風から一枚一枚落ち、香りを忘れ、新しい春へと向かう。そんなことをインスパイアソング「勿忘」を聴きながらふと思う。
あの時目を瞑っていたことも、今では障害に思えてしまう。そんなもんなのかなと思いつつも、どこか開き直れない。
最後のファミレスのシーンは、気付けばすーっと脳裏に4年間が過ぎ去っていき、涙が溢れているのが分かった。
2人の独り言のすれ違い１つ１つが、繊細でリアルで、少しコミカルですごく素敵だった。
そしてオダギリジョーさんが出てきた時のあのワクワク感。
うん、文句はないよね。
